NEWS

  • 地域

9月開業の鹿児島中央駅ビルに初の化粧品専門店 JR九州リーテイル 新たな店舗名称も


 九州旅客鉄道株式会社(JR九州)の全額出資子会社でコンビニエンスストア「am/pm」などを展開するジェイアール九州リーテイル株式会社(福岡市博多区博多駅前二丁目、伊藤敏夫社長)は今年九月に開業予定のJR鹿児島中央駅(旧西鹿児島駅)の駅ビル「アミュプラザ鹿児島」に初の化粧品専門店を出店する。
 同店舗を担当するバラエティショップ(VS)事業部では従来、化粧品とアクセサリー、キャラクターグッズなどを店舗ごとに組み合わせたバラエティショップ「メリーメイズ」を駅関連施設に展開。鹿児島中央 駅構内にも出店していたが、駅改装に伴い今年三月末で閉鎖。今回はそれに代わる店舗だが、同駅ビルのマーケットなどを考慮し、初めて化粧品のみを取り扱う専門店を出店する。店舗名も「メリーメイズ」を使わずに、新たな名称を用いる予定で、化粧品専門店として実験的店舗と位置づける。化粧品専門店は駅ビル一階に入居。店舗面積は百二十二平方メートルで、化粧品の売り場面積は同社最大規模。カウンセリングを主体とし、二十~三十代のOL層をメーンターゲットに国内外の化粧品ブランドを取り扱う予定。
 一方、六月四日にVS事業部として初めて市中出店を果たした粕屋郡粕屋町の大型ショッピングセンター「ダイヤモンドシティ・ルクル(DCルクル)」内の「メリーメイズワールド」は、同業態として初めて化粧品を取り扱わない店舗だが、今回の化粧品専門店と合わせて、今後計画する市中出店に備え、商業施設の出店条件やマーケットに合わせた店舗・業態のバリエーションを増やす狙いもある。
 メリーメイズはJR博多駅や大分駅、宮崎駅構内のほか、駅ビルのフレスタ香椎(福岡市東区)やフレスタ熊本、アミュプラザ長崎、DCルクル内の計七店舗を展開している。
 アミュプラザ鹿児島はJR九州の子会社、鹿児島ターミナルビル株式会社(鹿児島市、神野典久社長)が運営する九州最大の駅ビル。地上六階(一部七階)、地下一階建てで、延べ床面積が約五万六千平方メートル、売り場面積が約三万二千平方メートル。屋上に直径六十メートルの観覧車を設置。約百九十店が入居する予定で、若者に人気の「ビームス」や「ギャップ」「無印良品」「フランフラン」などの服飾・雑貨ブランドや、CD・DVD店「HMV」、大型書店「紀伊国屋」、シネマコンプレックス「シネマ鹿児島Mitte10」、フィットネスクラブ「セイカスポーツクラブ」、食品スーパー「ハローグリーンエブリー」などが出店する。総事業費は関連の駐車場建設費を含め約百億円。年間約一千万人の集客、年商百六十億円を見込んでいる。  

 CVSは福岡2店と佐賀1号店を新規出店

 また、同社はコンビニエンスストア「am/pm」事業で、福岡市城南区鳥飼七丁目に「城南鳥飼店」を六月十四日、同市中央区高砂一丁目に「中央渡辺通店」を七月一日にオープン。また佐賀市に佐賀県内一号店となる「佐賀駅バスセンター店」を七月三十日オープンする。
 これは福岡、大分、熊本を中心に積極的に出店し、早期の百店舗体制を目指している一環。佐賀県内への出店は初めて。今期に入ってからは大分賀来店、熊本新市街店に次いで三~五店目の出店で、九州では七十七店体制となった。
 城南鳥飼店は中村学園女子高校南側に立地。敷地面積が約千百平方メートル、店舗面積が約百五十平方メートル。駐車可能台数は十五台で、南北両側の道路に面している。中央渡辺通店は渡辺通一丁目交差点の南西側角地にあった旧「CVSホサカ」がリニューアルしたもの。ビルイン形式で店舗面積は約百五十平方メートル。佐賀駅バスセンター店は同日リニューアルオープンした同バスセンター一階に入居。店舗面積は約百三十平方メートル。福岡の二店は年中無休の二十四時間営業だが、佐賀駅バスセンター店は午前六時~午前〇時もしくは午前〇時三十分までを予定している。
 同社は一九九六年八月設立、資本金三億円。「am/pm」のほか、バラエティショップ「メリーメイズ」七店、スーパーマーケット「驛市場」一店、演劇場「博多座」のグッズ店「雅」二店、博多駅構内のアンテナショップ「コロンブース」などを運営。七月三十日時点の「am/pm」の県別店舗数は福岡五十五店、大分十三店、熊本七店、佐賀一店、長崎一店となった 。

2004.7.13 発行 週刊経済より