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9月補正予算873億円 福岡県


週刊経済2022年10月18日発行

物価高対策などに72億円追加

福岡県は9月29日、補正予算に物価高などの対策に向けた約72億円の追加提案分を編成。9月補正予算は総額で約873億円となった。
今回の追加提案では、国の「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を活用し、医療・福祉・教育などのサービスを提供する施設に対し、光熱費等の上昇分を支援する。具体的には、医療施設等に約37億円、社会福祉施設に約29億などの新規予算を割り当てており、病院や有床診療所には1病床あたり3万円、無床診療所には1施設10万円、施術所や薬局、助産所などには1施設5万円を補助。介護施設などの福祉施設は、入所者1人につき3万円を補助する。また、当初提案分の補正予算では、肥料価格高騰に苦しむ事業者の支援に向け、化学肥料提言に取り組む事業者を対象に肥料代の上昇分を補助する予算、約22億円を盛り込んだほか、飼料代上昇分の助成に約13億円を充てている。さらに、県制度融資に「物価高騰特別枠」を創設。約5600万円を割いて、融資の保証料を県が全額負担するとしている。