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9月めどに瓶詰工場を耳納蒸留所内へ移転  紅乙女酒造    移転後は瓶詰工場を売却


 各種焼酎、リキュールなど製造・販売を手掛ける株式会社紅乙女酒造(久留米市田主丸町、吉村拓二社長)は、今年9月をめどに同市田主丸町益生田の瓶詰工場を同町益生田の本社兼直売所「紅乙女 耳納蒸留所」敷地内に移転する。移転後の旧瓶詰工場は売却する方針。
 今年4月、子会社で焼酎製造・販売の叡醂(えいりん)酒造株式会社の全株式および土地・建物、製造免許を鷹正宗株式会社(久留米市大善寺町、佐藤司社長)に譲渡したことに伴い、その売却金を活用して本社敷地内に原酒製造の新工場(建築面積452平方m)を新設。合わせて瓶詰工場を本社敷地内に移転し、各工場を1カ所に移転集約することで作業・製造効率の向上および製造・物流コスト削減を図るのが狙い。
 瓶詰工場と本社事務所は田主丸町内にあるものの、距離が約2km離れており、これまでの業務・製造効率の悪さや情報伝達の不便さが指摘されていた。瓶詰工場の場所はJR田主丸駅近く、田主丸中央病院の東隣。敷地面積は約7260平方m、工場面積は約3300平方m。移転後は同工場および土地の売却を計画している。吉村社長は「今回の移転で原酒工場の規模は旧工場の5分の1とコンパクトな規模になったが、生産量は従来の規模を維持していく。そのための製造工程の見直しや改善など技術開発を推進し、瓶詰工場の移転でさらに経営組織を強化し、高品質の商品を提供していきたい」と話している。
 同社は1978年8月設立、資本金は7000万円、従業員数は46人(パート含む)。