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9月の市内オフィス空室率は2・89% 三幸エステート調べ
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統計開始以来初の2%台
賃貸オフィス仲介の三幸エステート㈱(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、9月の市内オフィス空室率は前月比0・12ポイント減の2・89%で、15カ月連続で統計開始(95年1月)以来の最低値を更新した。2%台は統計開始以来初。
規模別では、基準階貸付面積が200坪以上の大規模ビルが前月比0・1ポイント減の1・4%、100坪以上200坪未満の大型ビルが前月比0・2ポイント減の2・0%、50坪以上100坪未満の中型ビルは同0・3ポイント減の5・3%となった。主要エリア別では、博多駅前が前月比0・1ポイント減の1・8%、呉服町が同0・1ポイント減の1・9%、天神が同0・1ポイント減の2・8%で、主要3エリアすべてでわずかに低下した。募集賃料は前月から41円低下し坪当たり1万487円。
同社では「目立った解約がない中、新規開設や拡張移転が見られ、空室率低下が進んでいる。既存優良ビルの募集床不足が解消される見込みは薄く、来年以降完成予定のビルで成約するケースが目立ち始めている。今後もまとまった面積の新規募集は予定がなく、逼迫した需給バランスが続くと予想される」と分析している。
2017年10月24日発行