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8月30日に西区福重の高級車販売「レクサス福岡西」がオープン    福岡トヨペット   3車種でスタートし、1年後は4車種に


 福岡市博多区東光一丁目の自動車販売・福岡トヨペット株式会社(瀧山勝久社長)が、同市西区福重一丁目に建設していた高級車販売店「レクサス店」は八月三十日にオープンする。 
 場所は国道202号バイパス・福重交差点の一角で、同社が経営していた中古車販売店「カーメイト福重」跡地。敷地面積は約二千五百平方メートルで、店名は「レクサス福岡西」。スタッフは十五人で、セールスコンサルタント(営業)六人、サービス四人、受付三人など。受付は全員女性だが、セールスコンサルタントにも女性一人を配置する。販売目標は月間三十台で、今期は六カ月間で百八十台。販売車種は、オープン当初はセダンタイプのISとスポーツクーペのSCの二車種でスタートし、一カ月内にセダンタイプのISを投入。さらに一年後には、LSを投入する計画。
 「レクサス店」はトヨタ自動車が高級車市場の展開を図り、系列販社の枠組みを超えて展開する新しい高級車販売チャネル。店舗は黒い御影石の外壁と白を基調とした大理石の床面で高級感を演出。既存のチャネルと比べ、店舗スペース、待合室の作り方、シートの素材まで差別化を図っている。八月三十日に全国約百四十店舗が同時オープンし、その後百八十店舗程度まで広げる計画。福岡県内ではトヨタ系列販社が一店舗ずつの計六店舗を出店する。なお、同社が建設していた店舗は五月末に完成しているが、全国同時オープンする八月三十日に合わせてオープンするもの。

 売上高は3.3%増の407億円、経常利益は3倍の2.1億円
 
 また、同社の〇五年三月期決算は、売上高が対前期比三・三%増の四百七億五千万円、経常利益が約三倍の二億一千万円の増収増益となった。
 昨年十一月に「マークⅡ」の後継車の「マークX」を発売し、基幹車種を三十六年ぶりに切り換えた。また、昨年七月には「ポルテ」を発売し、これらの新商品が好調な売れ行きを示して売り上げ増に貢献した。新車販売台数は対前期比一・九%増の一万四千二百五十台だった。一方、中古車販売は「レクサス店」出店に伴い、中古車販売店一店舗を閉鎖したこともあり、販売台数は同一・三%減の三千二百九十一台だった。今期売上目標は四百三十億円。瀧山社長は「今期第1四半期を終えた段階では、新車、中古車とも前期を大きく上回っている。販売車種の減少で九月までは厳しい状況になるが、秋以降は新商品の投入やレクサス店のオープンなどもあり、下期に期待している」と話している。
 同社は一九三二年創業、五六年設立。資本金は十五億円。福岡県内で、新車販売店三十五店、中古車販売店六店、自動車買取店二店に「レクサス店」一店を加えた四十四店舗を展開。取扱構成は、新車七二・二%、中古車一〇・五%、修理一五・九%、賃貸一・四%。〇五年三月末現在の従業員数は八百五十三人。

2005.08.17発行の速報誌『週刊経済』より