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8月から浄化膜の洗浄・再生事業を開始 ゼオライト


週刊経済2024年7月24日発行号

 本社横に専用工場が完成

水処理プラント設計・施工業のゼオライト㈱(福岡市博多区那珂5丁目、嶋村謙志社長)は、約2億7千万円を投じ本社(同所)西側に建設していた水浄化膜(RO膜)の洗浄工場がこのほど完成。8月から膜の洗浄・再生事業を開始する。
水を大量に使用する際の水処理、また濃縮を目的としたRO膜の需要が高まっていることを受け、膜に詰まった不純物の除去や洗浄によってRO膜をリサイクルする事業を、地下水利用や排水再利用事業に次ぐ新たな柱に位置付ける。工場は本社西側の組み立て工場の跡地に今年1月着工。延べ床面積は約509㎡で、年間で最大5千本の膜洗浄と性能試験に対応する能力を持つ。今後は自社だけでなく他社の膜洗浄も受託し収益拡大を目指すとともに、製品洗浄などの過程で水を大量に使用する半導体工場や純水を製造するメーカーの需要の掘り起こしにもつなげる計画で、すでに半導体関連工場などから膜の洗浄に関する複数の問い合わせを受けているという。
嶋村社長は「目詰まりを起こした膜は従来現地での簡易洗浄、または交換が必要だったが、条件を満たした膜については当社の洗浄技術で再利用が可能。膜の用途が広がる中、RO膜ユーザーの幅広いニーズに応えられるよう、万全な態勢で膜の再利用に応えていく」と話している。