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7月の市内オフィス空室率は8・53% 三幸エステート調べ 4カ月連続で8%台半ば
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賃貸オフィス仲介の三幸エステート株式会社福岡支店(福岡市博多区博多駅前1丁目、中島健一支店長)調べによると、7月の市内オフィス空室率は前月比0・05ポイント増の8・53%だった。
エリア別では、駅前が同0・1ポイント増の9・4%、呉服町が同0・2ポイント減の7・1%、天神が0・2ポイント増の7・7%で、呉服町以外は微増となった。規模別では、基準階貸付面積200坪以上の大規模ビルの空室率が同0・2ポイント減の6・8%と08年3月以来に6%を下回った。一方で100坪以上200坪未満の大型ビルでは同0・3ポイント増の9・3%、50坪以上100坪未満の中型ビルが0・4ポイント増の12・4%と、いずれも上昇した。新規供給が少なく、大規模ビルは築浅物件を中心に品薄となっていることから大型ビルへと需要が拡散し、その動向が影響を及ぼした結果とみられる。賃料は坪単価1万339円で、前月より74円の低下となり、昨年末の最安値である1万155円に近づきつつある。
同社では 「空室率は微増に転じたが、引き続き需給バランスの締まった市況が続いている。一方で8%半ばの水準は4カ月連続となり、空室率が下げ止まる可能性もある。今後の需給バランスは、空室率の低下余地を残す大型、中型ビルへの需要動向がポイント。賃料の低下は、新規供給の減少から募集条件が比較的高い物件でも成約が進んでいることが背景にあり、市況回復の兆しも感じられる」と分析している。