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7億円をかけ油山研修所を建て替え  西部ガス


2022年完成、グループ各社での利用も可能に

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)は、12月から油山研修所(同市城南区油山3丁目)を建て替える。既存施設解体工事費を含む総工費は約7億円、完成予定は2022年3月。
老朽化した現研修所(1972年建設)を解体して新たに2階建ての研修所を建設するもので、グループ中期経営計画「スクラム2022」の重点取り組みとして掲げている「グループ経営基盤の強化」の実現に向けて、新たな人財育成の拠点として整備する。現研修所は主に西部ガスの研修施設だったが、新研修所はグループ各社の研修にも利用するとともに、グループ横断的な研修なども実施していく。さらに、大規模自然災害などが発生した際の復旧作業時の応援者の宿泊拠点としても活用できる。
場所は油山観光道路沿い、福岡市立博多工業高校の西側。敷地面積は約6250㎡。鉄骨造り2階建てで延べ床面積は約1千㎡。宿泊型の研修ができる施設で、研修室のほか食堂や浴室、宿泊室(1人×36室、6人×2室)を備える。主な設備はGHP(ガスヒートポンプエアコン)やガス衣類乾燥機、業務用給湯器、業務用厨房機器、非常用発電機など。また、3室ある研修室の壁は可動式となり、研修規模や内容に合わせ連結して使用することができるほか、研修室に面した食堂側の壁を開放することで一体空間の大きなスペースとしての活用も可能。同社では「人財育成を通じてグループ価値のさらなる向上を図り、エネルギーとくらしの総合サービス企業グループを目指す」と話している。

2020年10月6日発行