NEWS

7・2%の賃上げと新卒初任給2万円引き上げ ロイヤルHD


週刊経済2024年4月3日発行号

組合要求上回る過去最大のベア回答

ロイヤルHD(福岡市博多区那珂3丁目、阿部正孝社長)は、3月14日の春季労使交渉で過去最大のベースアップで合意し、正社員平均7・2%の賃上げを実施する。
人手不足が厳しさを増す中、2023年2月に発表した「人的資本投資にかかわる基本方針」のもと、継続的な人的投資で人材確保と働く環境の整備を強化。ベア回答は組合要求を上回り、1991年の労働組合結成以来最大の上げ幅となる。
合意内容は正社員約1850人に対し、ベースアップ1万5千円(エリア・シニア社員含む)、店長・料理長への役職手当1万円増額、さらにシニア社員の店長・料理長への基本給15%増の賃金改善分を含め、平均7・2%(昨年平均6・8%)の賃上げ。また2025年4月入社の新卒初任給を2万円引き上げ、大卒の初任給は24万8千円とする。同社では「当グループの人材は付加価値を生む源泉であり、一過性ではなく継続的な投資による人材の成長そのものが会社の成長につながる。今年度もこの方針に従い、積極的投資で外食産業の地位向上を目指す」としている。