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7カ国語の翻訳事業に本格参入 ティスコジャパン 3年後めど1億円事業に育成


 海外用携帯電話レンタル・通訳業の株式会社ティスコジャパン(福岡市博多区青木、二宮徹社長)は九月一日から、英語や韓国語、中国語を始めとする七カ国語の文書やパンフレットなどの翻訳事業を本格的に開始した。
 同社は、海外用携帯電話レンタルからスタートし、現在七カ国語の通訳事業も展開しており、翻訳事業へ本格的に進出することで、通訳事業の顧客の囲い込みや新規拡大、事業の効率化を図る。ソウル市役所(米・英・中・日版)や韓国中小企業館(日・中版)のホームページ、 二〇〇二年ワールドカップのインターネット公式サイト(日・中版)、韓国映画の日本語版の翻訳などの実績がある。通訳・翻訳可能な言語は英語・韓国語・中国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語の七カ国。同事業での初年度の売上目標は、期の途中からの開始のため一千万円に設定し、三年後をめどに一億円規模に育成していきたい考え。
 翻訳業務は新設したソウル支店(当初は三人体制)と、通訳を手掛けている韓国の提携会社・EZSay社(翻訳スタッフ二十二人)への委託で対応する。特に海外との取り引きが多い事業者向けに力を入れる。翻訳対象となる分野は貿易、建設、土木、機械、電気、電子、繊維、コンピューター、宇宙、政治、行政、不動産、経営、経済、環境、文学、法律、医学・東洋医学、数学、物理学、化学、生物学、地理学、統計、山林、園芸、農学、衣装、デザイン、工芸。基本単価はA4用紙サイズ(文字の大きさ十二ポイント×二十五行)で、英・韓・中国の三カ国語は、日本語への翻訳が四千円、日本語からの翻訳が六千円、その他の四カ国語は日本語への翻訳が六千円、日本語からの翻訳が九千円。基本単価に料率と総ページ数を掛けたものが翻訳料として請求される。一カ国語を他言語への一括翻訳することも可能。

2003.08.12 発行 週刊経済より