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65億円で東京都の不動産業者に分譲  福岡市    アイランドシティの1区画に日本最大の港湾物流施設


 福岡市が設置するアイランドシティ・香椎パークポート土地処分委員会は8月5日、分譲公募していたアイランドシティ港湾関連用地の分譲予定者として、東京都の総合不動産業・株式会社ニューシティコーポレーション(藤田哲也社長)を決めた。
 今回、同社が分譲申し込みをした土地は公募対象用地3区画(約11・5ha)のうち1区画(5ha)、分譲予定価格は約65億円。計画では、6階建て(高さ約40m)、延床面積約17万5000平方mの臨港地区においては日本最大の物流施設を建設する。物流動線の効率を高める大型ランプウェイ(上り・下り専用)を設置する「各階バース方式」を採用するとともに、免震構造の採用により、地震による建物の被害を最小限に抑え、荷崩れによる事故や荷物の損傷に配慮する。さらに、新施設は中国・上海市の外高橋保税物流園区の全面協力により、同社が外高橋保税物流園区に所有する物流施設「ニューシティ上海保税物流センター」との間における上海~博多間「快速ネットワーク物流」を提供する予定。
 当該地は現在、造成工事中で来年4月以降の引き渡しになるため、今後、土地売買契約締結に向けた詳細協議をする。造成工事終了後に土地売買契約(仮契約)を締結したうえ、土地処分議案として議決の後、土地を引き渡す。また、今回申し込みがなかった2ha区画、4ha区画については今後随時募集していく。
 ニューシティコーポレーションは2000年7月設立、資本金および資本準備金は42億9671万5944円。同社を中核とするニューシティグループ(連結11社、関連2社)は、環太平洋地域において不動産投資ビジネスおよびファンドマネジメントビジネスを展開する企業グループで、コアビジネスであるファンドマネジメント業務や従来推進している不動産マーチャントバンキング業務などを主業務とする。今年4月には横浜港で国内最大規模の物流施設「ニューシティ横浜ロジスティックスパーク A棟」を着工した。