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5000万円投じ本社工場の生産力拡大  東洋ホイスト    溶接機などを高性能化


 巻き上げ装置、電動ホイスト製造の東洋ホイスト株式会社(糟屋郡新宮町、東谷典章社長)は年内に、本社工場に5000万円を投じて生産力の拡大を図る。
 大型製品向け設備や溶接機などを従来と比べ高性能化し、塗装設備を増設することで工場の生産力を向上するほか、電気系統をLEDに買い替えてランニングコストを削減する。また最新設備を導入することで技術者を育成するのも狙い。東谷社長は「技術者は機械の新鋭化とともに成長する。利益を出し続け、ヒト、モノ、税金に還元することが経営者の使命だ」と話している。

 中間期は売上高7%増、経常利益75%増に上方修正

 また同社は2017年3月期中間決算において、売上高が期首予想比6・9%増の16億400万円、経常利益が74・7%増の3億1800万円に大幅上方修正した。
 昨年にごみ処理施設向け製品などの環境事業や舶用クレーンで大型案件を受注し、上期の納品量が増加した。また売り上げ増加に加え、営業や製造など各部署において稼働率の向上を徹底したため、利益も伸びる。前年同期比では売上高が18・3%増、経常利益は43・2%増となる見込み。
 同社は1923年創業、58年9月設立。資本金6000万円。16年3月期売上高は34億8900万円、経常利益は6億1400万円で8期連続利益率10%越えを達成。従業員102人。東谷社長は山口県出身、1949年3月16日生まれの67歳、京都外語大学卒、趣味は読書、川柳、ボランティア。