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5階建て新庁舎建て替え基礎工事を実施中 八女市


週刊経済2022年10月25日発行

概算総事業費は65億8千万円

八女市(三田村統之市長)は現在、同市新庁舎建て替えに伴う基礎工事を実施している。開庁は2024年5月の予定。
現市庁舎(南棟)が築50年と老朽化していたことに加え、耐震性能における不安、多様化する行政ニーズに対する組織を見直すことで新庁舎機能を拡充。地域コミュニティの拠点および防災拠点、新たな行政サービス拠点とするのが目的。場所は県道96号(八女瀬高線)おりなす八女入口交差点近く、福島小学校西隣。現庁舎南側の駐車場スペースに移設する。敷地面積は現状約1万5500㎡だが、新庁舎完成後は約1・2倍の1万8080㎡に拡張する計画。新庁舎は鉄筋コンクリート造5階建て(一部プレストレストコンクリート梁)、建築面積は約4600㎡、延べ床面積は1万1299㎡。延べ床面積も前庁舎の1・2倍規模となる。なお、駐車場スペースは約1千㎡(現状の約310台から収容台数を増加予定)。
構造は基礎免震構造で、1階フロアには市民部、健康福祉部、会計課の窓口を集約。2階フロアは建設経済部および教育部、多目的会議室を配置し、3階フロアに企画部、総務部、市長室、副市長室、庁議室、災害対策室として機能する大会議室を設ける。4階は議会エリア、5階が設備収納スペースとなる。
概算総事業費は65億8千万円で、そのうち工事請負額は56億3327万4900円。「東急・イノウエハウジング特定建設企業体」と契約し、今年3月までに敷地内構造物解体、埋蔵文化財発掘調査を経て、8月から10月にかけて基礎工事、免振基礎工事、地中熱設備工事などを実施する。新庁舎開庁後、2025年2月までに現庁舎を解体。外構工事などを実施する方針。
新庁舎建設課では「完成後の新庁舎は伝統的町並みの白壁をイメージしている。八女産木材などを活用した温もりと開放感ある外観、茶畑をモチーフとした雛壇上の形態が特徴となっている」と話している。