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5月16日時点の工事進ちょく率は30%  国道322号・八丁峠トンネル    24時間で掘削工事進む


 北九州国道事務所が整備する国道322号・八丁峠道路トンネル工事の進ちょく率が、5月16日時点で30%に達していることが分かった。
 八丁峠道路トンネルは、嘉麻市大力―朝倉市秋月野鳥を結ぶ片側1車線・設計速度50キロの道路。総延長は4・5キロで、道路区間の8割にあたる約3・7キロがトンネル区間。昨年5月に着手し、同8月から掘削工事がスタートしている。掘削は嘉麻市側から行われ、工事を請け負う前田建設工業株式会社によると、約1キロ地点まで掘り進められ、来年7月頃の掘削完了を目指している。施工区間は、御影石などに用いられている花崗岩であることから、ダイナマイトを使った掘削が行われ、坑内では1回の発破で約1メートル掘り進められた後、鋼材による補強、地下水や湧水の漏水を防ぐビニールシートが貼り付けられた後、厚さ30センチメートルのコンクリートを打設する作業が24時間体制で行われているという。来年7月頃の掘削完了を予定しているが、道路の供用開始は現段階で未定。
 八丁峠付近は現在、道路の線形不良や幅員の狭隘(あい)化で大型車の離合が困難なカ所が複数あることや、積雪や異常気象時には通行規制区間になることから、円滑な交通ルートの確保が地域的な課題とされてきた。トンネル整備によって同区間の所要時間は現行20分から5分に短縮されることから、地域間交流の拡大や甘木・朝倉方面から飯塚市方面への救急搬送のルートが確保できるなど救急医療体制の拡充も期待されている。