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5年内に単体売上5百億円、グループ6百億円目指す  正晃    「関東圏でのエリア戦略を充実」と印社長


 一般試薬ディーラーの最大手、正晃株式会社(福岡市東区松島3丁目、印正哉社長)は来年から、5年以内で単体売上高5百億円、グループ売上高6百億円を目指すプロジェクトをスタートする。
 ふくおか経済の取材で印社長が業界の先行きや戦略などを交じえて明らかにした。同社の柱である学術、研究分野での試薬や理化学機器、医療分野での検査薬や医療用機器などは、今後ますます技術的進歩や内容の高度化が予想され、それに伴うサポートビジネスも大きな発展が期待されている。またエリア戦略では、特に関東圏では訪問ユーザーの件数を増やすとともに、支店を置く東京都を中心に神奈川、千葉、埼玉など近隣県でもシェアアップを目指す。さらに未進出の関西圏では市場調査に着手する。地元の九州圏では既存ユーザーに対する地域密着の営業強化を並行して進める。
 このほか、中国上海でメディカル以外のビジネス展開も計画しており、日系の企業や研究機関を対象に基礎試薬や理化学機器の販売もスタートする。印社長は「専門的な業界だけに市場状況をしっかりと把握し、付加価値の高い営業で目標達成を目指したい」と話している。
 正晃は1950(昭和25)年に正晃化学薬品商会として創業、55年に法人化。資本金は5千万円、売上高は420億円(2010年3月期)、従業員数は約480人。主業務は基礎研究試薬、体外診断用医薬品、化学工業薬品、理化学機器、医療用機器等の販売、コンピュータおよび関連ソフトウェアの開発・販売。