NEWS

4月1日に唐津ー壱岐間で新造フェリー就航 九州郵船


運賃を2割値下げ

旅客定期船運航、郵便事業の九州郵船㈱(福岡市博多区神屋町、竹永健二郎社長)が建造していた新造フェリーが完成し、4月1日から唐津―壱岐(印通寺)に就航した。
老朽化した「フェリーあずさ」の代替船として建造していたもので、フェリーの新造は「フェリーきずな」(博多―壱岐―対馬運航)以来7年ぶり。船名は公募で決まった「ダイヤモンドいき」。操船性向上のために4翼可変ピッチプロペラや2舵のフラップ舵などを装備。安全面では2基のレーダーとGPS、AISと横揺れ防止のフィン・スタビライザーを採用。また、エレベーターや多目的トイレを設置するなどバリアフリー化し、安全性と快適性を最優先している。全長は75・7m、幅13m。総トン数は932tで、航海速力は14・8ノット。最大搭載人員は365人で、車両は普通乗用車で43台収容できる。
建造費は20億3000万円で、長崎県の船舶リプレイス事業を活用して全額補助を受けた。運賃は大人片道1900円(燃料価格変動調整金別、消費税込)を2割値下げした。
竹永社長は「運賃値下げで島民の負担が軽減されるとともに、観光客などの交流人口の拡大を期待している。同船の就航を壱岐の活性化につなげたい」と話している。

2019年4月16日発行