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4月から車両ボディプリント事業を始動 イーエム九州


週刊経済2021年12月28日発行

初年度の売り上げ目標は2千万円

宮﨑県と鹿児島県を除く九州エリアで、大型自動車の板金塗装業を展開する㈱イーエム九州(粕屋郡須恵町、平井清二社長)は4月から、車両のボディプリント事業を始動する。
同事業では車両一面に直接プリントできる大型専用プリンターで、企業ロゴやデザイン画を描くサービスを実施。主流の施工方法・ラッピングフィルムとは違い、人件費やフィルム代、人手による貼り付け時間も削減でき、1㎡あたりの施工費が半分になるという。また、車体の凹凸や湾曲面へも容易に施工できる。模様替えやリニューアルを目的とした再印刷、特殊な薬剤の拭き取りでデザイン変更も可能。運送事業者のトラックや電気自動車など環境配慮型の営業車、行政のコニュニティバスでの活用を想定している。初年度の売り上げ目標は2千万円。2トン、4トン、大型の車体で計72台の受注を目指す。3年後の目標は受注台数、売り上げともに倍増を見込む。
平井社長は「当社の既存クライアントは運送会社。なので現事業と相性が良い。取引先企業のPR活動やドライバーの意識改革につながれば嬉しい」と話している。
平井社長は飯塚市出身。1962年7月27日生まれの59歳。関西学院大学卒。大手保険会社を経て、2018年5月から現職。趣味はランニング。
同社は1950年8月設立。資本金3千万円。従業員50人。2021年3月期売上高は11億5千万円。