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4店舗の開局で売上高は82億8500万円 HYUGA PRIMARY CARE 3月期


週刊経済2024年6月5日発行号

 在宅訪問調剤薬局「きらり薬局」などを運営するHYUGA PRIMARY CARE㈱(ヒュウガプライマリケア・春日市春日原北町2丁目、黒木哲史社長)の2024年3月期決算は、売上高が82億8500万円、経常利益は7億1600万円だった。同事業年度から連結決算になり前年との比較はなし。純利益は4億4100万円。
主力の「在宅訪問薬局事業」は4店舗増の44店舗になり在宅患者数は785人増の9400人に伸びたものの、後発医療品の供給制限に伴う原価率高止まりや人手不足による在宅患者抑制、人員採用コスト上昇で成長鈍化。一方で、中小規模の薬局と提携し在宅薬局のノウハウを提供する「きらりプライム事業」では加盟法人数704社(前期末は579社)、加盟店舗数1870店舗(1836店舗)に拡大し、同事業利益は4億8500万円と収益をけん引。また、前期に住宅型有料老人ホーム2棟を開設し、先行費用が重石となった「プライマリケアホーム事業」も施設稼働率上昇に伴い通期で黒字化を達成。同事業利益は700万円となり、両事業が全社増益をけん引した。
今年1月には同社が運営する2施設の保有会社を子会社化し、施設の保有と運営を一体的に展開。今期売上高は14・1%増の94億5500万円、経常利益が24・1%増の8億8900万円で増収増益を見込む。純利益は40・2%増の6億1800万円。