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34億円かけ八女市にキノコ製造工場を建設  長野県のホクト    10月着工、来年4月稼働目指す


 ブナシメジやエリンギなどキノコの製造販売で東証一部上場のホクト株式会社(長野市南堀、水野雅義社長)は、八女市今福に総工費34億円をかけて新工場の建設を計画している。10月着工、10年4月完成を目指す。福岡県内で5カ所目の工場になる。
 九州地区の取引先の増加や、同社商品の認知度向上に伴う需要拡大で建設するもの。工場の名称は「福岡八女きのこセンター」。場所は八女市今福工業団地内で、敷地面積は3万548平方m。工場の延べ床面積は2万1000平方mで、鉄骨造2階建が2棟。北棟は栽培棟で、南棟は商品を梱包する作業棟。生産品目はブナシメジで、1日の生産量10トン、年間生産量は3200トンを見込み、九州全域に出荷する。来年4月に操業、収獲時期は同年9月。従業員数は75人を予定しており、うち60人前後は福岡県内で採用する。当初は正社員15人からスタートし、キノコが育ち出荷が始まる9月までに採用を増やしていく。採用形態はアルバイトやパートではなく、8時間労働を基本とした時間給の準社員で、福岡では来年4月からの採用活動予定している。
 同社は1964年7月設立、資本金55億円、従業員数805人。全国18拠点27工場でエリンギ、マイタケ、ブナシメジ、ブナピーなどを生産。福岡県内には、エリンギを年間1250トン生産する広川きのこセンター、ブナシメジを年間3200トン生産する黒木きのこセンターと八女きのこセンター、マイタケを年間3550トン生産する城島きのこセンターを置き、九州全域のスーパー向けなどに出荷している。