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30億円かけ響灘臨海工業団地に鋼線製造工場  大阪府の大阪精工    来年3月着工、10年3月稼働


 冷間圧造用鋼線、冷圧部品メーカーの大阪精工株式会社(大阪府東大阪市中石切町、澤田斉社長)は、総投資額30億円をかけて、北九州市若松区響町1丁目の響灘臨海工業団地に、冷間圧造用鋼線の製造工場を建設する。着工は来年3月で、2010年3月に完成、操業を開始する。  
 敷地面積は約2万7000平方m。工場は平屋建て、延べ床面積1万1000平方mになる見込み。生産能力は月産2500トン。生産品目は、ねじ、ボルトやナット、自動車部品用の素材となる冷間圧造用鋼線。月産目標は2000~2100トン。従業員は25人を予定しており、新たに20人を現地で雇用する。北九州市への進出理由について、「既存工場(東大阪市、奈良県礒城郡川西町)が手狭になったこと、自動車産業の集積の進む北九州での需要増加が見込まれること、自然災害に対するリスクの分散が図れること、九州・広島地区の既存ユーザーで一定の生産規模を確保できること」などを挙げている。同社の秦高樹常務は「既存工場のさらなる近代化など、会社として最適生産体制を整えるためのステップの1つとして、九州工場を新設する。将来的には新工場の生産規模の拡大も想定している。また新工場だけでも独立採算が取れるよう、拡販も進めていきたい」と話している。
 同社は1960年3月設立、資本金は4400万円。従業員は224人、売上高は約152億円(07年12月期)。