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30億円かけ粕屋町戸原に冷蔵倉庫新設 河合製氷冷蔵


延べ床面積1万3600㎡

物流サービスの河合製氷冷蔵㈱(福岡市東区箱崎ふ頭5丁目、河合喜文社長)が昨年5月から粕屋町戸原に建設していた冷蔵倉庫が6月1日に完成した。総工費は約30億円。4棟目で同社最大規模。
アンモニアやフロンなどの冷媒は可燃性や毒性があり環境への負荷が大きいため、冷却能力が高く自然冷媒である安全で環境にも優れた省エネルギーなCO2の冷却設備を取り入れた。同社のCO2自然冷媒の導入は初で10基の一括導入は国内の大型倉庫でも初めて。
また、これまで分散していた営業事務所とシステム管理などの、本社機能を一カ所に集約した。名称は「福岡第2物流センター」。鉄骨造2階建てで、延べ床面積は1万3604㎡。敷地面積は1万6745㎡。1階は冷蔵倉庫6部屋、低温室2部屋。2階は冷蔵倉庫5部屋、低温室1部屋。スタッフ数は30人。肉や魚などの原料や業務用、家庭用の加工食品を冷蔵保管する。河合社長は「自家発電を設置したため、停電などが起きた場合でも2日間稼働することができる。粕屋町との災害協定により、一時避難所として、非常時には水などを提供する。まずは安定稼働の体制を整え、いきいきと働けるような職場環境を作っていきたい」と話している。
同社は1876年創業、1951年12月設立。資本金3500万円。売上高は20億円(2018年12月期見込み)。従業員80人。河合社長は福岡市博多区出身、1954年1月21日生まれの64歳、西南学院大学商学部卒。趣味はスポーツ。

2018年7月31日発行