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30億かけて小郡市に金型製造の工場建設 京都のI – PEX
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グループ中核拠点隣接
コネクタおよびエレクトロニクス機構部品事業などのI–PEX㈱(京都市伏見区、土山隆治社長)は12月、小郡市小郡に金型を製造する工場「金型棟」建設に着工する。来年12月完成、22年春の操業開始予定。
場所は小郡市立東野小学校北側で、昨年3月に取得した「九州情報大学小郡キャンパス」跡地。金型棟建設にあたり10月19日、小郡市と「工場新設に係る立地協定」および「環境保全に関する協定」を結んだ。敷地面積は約6万5千㎡(敷地全体)。工場の延床べ面積は約6600㎡。400台収容の駐車場も備える。投資予定額は約30億円。予定従業員数135人。これまで小郡工場と大野城工場に分かれていた金型の製造機能を集結し、より一層の品質向上や生産の効率化を図る。
また隣接する既存施設(旧九州情報大校舎)を改修し、同社グループの中核拠点「I–PEXキャンパス」として活用する。さらに社員の教育研修拠点としても活用していく予定。将来的には工場見学ルート、グループの製品や沿革を紹介する施設に整備、敷地内施設の地域への開放など、同社の魅力を広くアピールできる場を目指していく。地上3階地下1階建てで、延床べ面積は約8300㎡。今年6月にはバックオフィス部門(主に1階に入居)約70人が業務を開始しており、10月末に校舎内、駐車場、アクセス道路などの工事が完了する。11月から福岡県内の2工場から技術部門の約330人が異動、完成後に異動する金型製造部門含め総勢500人以上が勤務するグループ中核拠点として整備していく。
19日に現地で開いた調印式で土山社長は「敷地規模やもともと大学だったということで、当社が今後目指していきたいことがうまくマッチし実現した。また今年8月、第一精工㈱からI–PEX㈱へ称号を変更しており、当社を象徴する拠点として魅力やブランド価値の向上につなげていきたい」とあいさつした。
同社は1963年7月設立。資本金は109億6800万円。
2020年10月27日発行