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3階建て新庁舎建て替えの基本設計を策定 鞍手町


週刊経済2021年5月11日発行

概算総事業費は約53億2100万円

鞍手町(岡﨑邦博町長)は4月5日、同町新庁舎建て替えに伴う基本設計の概要を明らかにした。概算総事業費は約53億2100万円で、造成工事は今年12月頃の着工、完成は2023年10月頃を予定している。
現庁舎の一部の棟が築64年と老朽化していることに加え、耐震性能における不安、多様化する行政ニーズに対する組織を見直すなど庁舎機能を一新。地域コミュニティの拠点および防災拠点、新たな行政サービス拠点とするのが目的。場所は鞍手町文化体育館総合施設内の北側用地、鞍手町歴史民俗博物館の北隣。敷地面積は庁舎建設地が約1万4千㎡、追加利活用エリアが約7千㎡の計約2万1千㎡。建築面積は2477㎡、延べ床面積4915㎡の鉄骨造3階建て。駐車台数は来庁者117台、公用車28台。多目的駐車場が175台、障がい者用6台となる。1階フロアには多目的ホールほか、住民および環境、税務、保険、福祉、健康、子育て関係部署の窓口などを配置。2階フロアには産業振興、都市整備、上下水道、管財、教育などの事業関係部署を配置するほか、健康増進室(スタジオスペース)売店、多目的室など。3階フロアは町長室、副町長室などの庁舎ゾーンと議場および委員会室などの議会ゾーンを設ける。
1階は新くらて病院、2階は中央公民館と同じ地面の高さに設定し、歴史民俗博物館や防災こども広場、健康の丘など周辺施設と「つなぐ」ことで相互利用を促すほか、太陽光パネルによる発電や地中熱を利用した空調システムなど自然エネルギーを活用するのが特徴。今年6月から敷地内構造物などの撤去移設工事を行い、来年から2023年10月にかけて新庁舎建設工事、外構工事を完了する計画。