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3月期連結売上高は1・9%増の93億400万円  オーケー食品工業


労務費増と新型コロナで赤字に

業務用味付け油あげ製造販売のオーケー食品工業㈱(朝倉市小田、大重年勝社長)の3月期連結決算は、売上高が前期比1・9%増の93億400万円、経常損益は前期の1400万円黒字から1900万円の赤字となった。
当期は主力の「味付あげ」販売でコンビニエンスストア向けが増加して増収となったが、2月以降の新型コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛や国内外の飲食店休業などの影響で売上高は予想比1%減だった。利益面では、人手不足による労務費の増加などで売上原価が増加してことに加え、新型コロナウィルスの影響で、営業損失は5200万円、当期純損失は1億1400万円と、黒字予想から赤字に転じた。今期は、新型コロナウィルスの影響の算定が難しいことから業績予想は未定としている。
大重社長は「年末ごろまでは通期で営業黒字にできる見通しだったが、1月以降、新型コロナウィルスの影響が出始め、2~3月の売り上げは、コンビニ向けがほぼ前年並みと健闘したものの全体では2~3割ほど減少した。4月以降も同じ状況で推移しているが、商品供給の義務を果たせる水準の製造体制を維持すべく努力している。ある意味、これを良い機会ととらえて製造工程や営業の方策の見直しなども進めている」と話している。

2020年6月16日発行