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3月の市内オフィス空室率は2・76% 三幸エステート調べ


8カ月連続で2%台継続

賃貸オフィス仲介の三幸エステート㈱(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、3月の市内オフィス空室率は前月比0・13ポイント増の2・76%で、2カ月連続でわずかに上昇したが、2%台半ばを維持した。同水準は8カ月連続。
規模別では、基準階貸付面積が200坪以上の大規模ビルが前月比0・3ポイント増の1・6%、100坪以上200坪未満の大型ビルが前月から横ばいの1・8%、50坪以上100坪未満の中型ビルは前月比0・2ポイント減の4・4%となった。主要エリア別では、博多駅前が前月比0・1ポイント増の1・6%、呉服町が同0・1ポイント減の1・7%、天神が同0・1ポイント減の2・6%。募集賃料は前月から74円上昇し坪当たり1万641円。3カ月連続で緩やかに上昇しており、募集床の希少性から、グレードの高いプライムビルを中心に賃料値上げがテナントに受け入れられるケースも顕著になりつつある。
同社福岡支店では「大規模ビルで二次空室が顕在化する一方、天神を中心に新規開設や館内増床の動きが見られ、空室率はほぼ横ばいにとどまった。品薄感の長期化から、人気の募集物件には多数の申し込みが集まるケースが増えている。旧大名小学校跡地で再開発の優先交渉権者が決定し、2020年開業を目指してオフィスやホテル、商業、住宅の一体再開発が進むことになる。マーケットではこの再開発を皮切りに、周辺オフィスビルの建て替えに弾みがつくことが期待されている」と分析している。

2018年5月8日発行