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3年ぶり露店が参道に並ぶ「放生会」を開催 筥崎宮


週刊経済2022年8月17日発行

9月12~18日の7日間

日本三大八幡の筥崎宮(福岡市東区箱崎1丁目、田村邦明宮司)は9月12日~18日の7日間、同所で開催する秋の大祭「放生会」を3年ぶりに実施する。
同祭は生き物の供養、商売繁盛や家内安全を祈願し、期間中さまざまな神事や神賑わい行事があるほか、西暦の奇数年の2年に一度、神輿3体の行列が同地域内を練り歩く「御神幸」が行われる。来訪者数はおよそ100万人で5月の「博多どんたく」、7月の「博多祇園山笠」と並ぶ博多三大祭りの一つとされ、両祭が今年3年ぶり開催されたことを受けて、コロナ禍で停滞している地域経済や社会の再活性化、伝統行事を継承していく。
新型コロナの影響で過去2年は関係者だけの神事のみだったが、今年は感染拡大防止に配慮し、露店が参道に並ぶ例年に近いかたちで実施。露店数は約500店。神事(初日祭、放生会大祭、納祭、献茶祭、献華祭、献菓祭、放生神事など)、奉祝行事(稚児行列・放生会スケッチ展、放生会鳩みくじ、廻廊内での池坊華道展、ぼんぼり献燈・放生会ちゃんぽん、おはじき展示)は斎行するが、境内の神賑わいや幕出し行事は規模を縮小する。また、期間中に緊急事態宣言などが発令された場合は規模縮小、あるいは中止もあるという。同宮では「不透明な環境下ではあるが、伝統行事を継承していくことが我々の役割。無事斎行できたら」と話している。