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3年ぶりに売上高1千億円突破 JR博多シティ
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週刊経済2023年4月25日発行
前年比27・3%増
㈱JR博多シティ(福岡市博多区博多駅中央街、前田勇人社長)は4月12日、2022年度の営業概況を発表した。館内のアミュプラザ博多、アミュエスト、博多デイトス、デイトスアネックス、コンコース、JRJP博多ビル、JR博多駅構内、博多阪急の合計売上高は、前期比27・3%増の約1111億円となった。
1千億円を超えたのは19年度(1168億円)以来3年ぶり。博多阪急を除く同社運営施設の売上高は前期比32%増・18年度比で11・2%減の約605億円。上半期は旅行客やインバウンド客減少の影響を受けた店舗が苦戦していたが、全国旅行支援などの経済対策や水際対策緩和を受けて、下半期からは回復傾向に転じた。下期累計では、18年度比でも2・2%減まで戻った。また、年間を通じたイベント実施やカード施策が来店促進につながり、ハウスカード・JQカードの顧客の利用が多い店舗や、週末を中心とした「おでかけ需要」を取り込んだ店舗を中心に復調傾向となった。博多阪急の売上高は、前年比22・1%増の約506億円で、18年度比では2・1%減まで回復した。22年度の入館者数は、アミュプラザ博多、アミュエスト、博多デイトス、博多阪急の4施設合計で前年比23・9%増の5900万人となった。18年度比では18・4%減。集客イベントでは、昨年8月にJR九州ホールで実施した「トムとジェリー カートゥーン・カーニバル」が3万5千人を動員。今年3月、4年ぶりに開催した「九州酒蔵びらき」では2万8千人を動員した。
同社では「今年1月から3月の免税売上高が19年度の同期間を上回るなど、インバウンドも回復傾向にある。集客施策とともに、WEB決済サービスやVtuberを活用した情報発信など、デジタルツールの活用にも継続して取り組んでいく」と話している。