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3億8千万円を資金調達 クアンド


週刊経済2023年1月31日発行

製造、建設業向けアプリの開発強化

アプリ、Web開発、DXコンサルティングなどの㈱クアンド(北九州市八幡東区、下岡純一郎社長)は12月1日、新株予約権を発行し総額3億8千万円を資金調達した。
同社は製造業や建設業などの現場に特化したビデオ通話アプリ「シンクリモート」を展開。通話しながら現場の対象物を双方向からポインタで指し示す視覚的な機能などを搭載した業務効率化ツールで、調達資金は、既存機能の精度向上をはじめ通話の前後工程の課題を解決する機能や、通話中に蓄積するノウハウをナレッジデータベース(企業の知識やスキルを保管したデータベース)にしていく機能など新領域の開発、人材採用などに充てる。2021年7月に第三者割当増資で調達した1億2千万円と合わせて資金調達累計額は5億円となった。今回の引受先は、ビーダッシュベンチャーズ、オールスターサースファンド、肥銀キャピタル㈱、みずほキャピタル㈱、三菱UFJキャピタル㈱など。同社は「九州発のスタートアップとして『地域産業・レガシー産業のアップデート』を胸に、関わる全ての方の想いや願いを形にして届けていきたい」と話している。
同社は2017年4月設立。従業員は11人。事業内容はアプリケーション、Web開発、DXに関するコンサルティングなど。