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287億円で「キャナルシティ博多」未保有分を取得  福岡リート投資法人    新投資口発行で90億円調達


 地域特化型不動産投資信託の福岡リート投資法人(福岡市博多区住吉1丁目、茶木正安執行役員)は3月2日付で、同博多区の複合商業施設「キャナルシティ博多」のうち、既に同投資法人が保有している以外の部分を取得する。取得価格は287億円。今回の取得で「キャナルシティ博多」のすべて(「キャナルシティ劇場」を除く)を保有することになる。
 施設の競争力強化に向けた一体運営をさらに進め、迅速な意思決定を実現させるため。当該部分の不動産信託受益権をこれまで所有していた有限会社シーシーエイチブリッジ(東京都千代田区、海田雅人取締役)から取得する。
 今回の取得に伴い、福岡リート投資法人は同日付で公募により新たに投資口を発行、90億18百万円を調達する予定。新規で発行するのは1万6千口で、うち24百口は投資主でもある福岡地所株式会社(福岡市博多区住吉1丁目、八木聖二社長)に、残りを一般に販売する。発行後の投資口総数は12万3050口となる。また、金融機関から合計60億円を借り入れるほか、シーシーエイチブリッジに対しての優先匿名組合出資持ち分の償還資金(64億円)などを取得費用にあてる。
 2011年8月期予想を上方修正
 また、同投資法人は2011年8月期決算予想で、売上高にあたる営業収益を前回予想の56億4千万円から70億33百万円に、経常利益を同17億78百万円から20億43百万円に上方修正した。
 今回の新規取得による増収効果などが見込まれるため。営業利益は23億68百万円から27億8百万円に、当期純利益は17億77百万円から20億42百万円にそれぞれ上方修正した。1口当たりの分配金予想は1万6千6百円でこれまでと変わらない。