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25億円かけ軽量化プレス部品の新ライン ユニプレス九州


2回目の特区指定法人活用

自動車プレス部品製造のユニプレス九州㈱(京都郡みやこ町、尾越英樹社長)は4月18日、北九州市戸畑区中原の新日鐵住金八幡製鐵所構内で、車体骨格部品の新製造ラインを設けることを決めた。総投資額は25億円。また同日付で、県が推進するグリーンアジア国際戦略総合特区の指定法人制度を活用することも決めた。
同社の特区指定法人制度の活用は2回目。新たに導入するラインでは「ホットプレス工法」を採用し、これまでと同等の強度を維持したまま板厚を薄くすることができ、従来より35%程の軽量化が可能となる。生産する軽量化部品は、九州で生産される日産の新車種に採用される見通し。新たなプレス機や金型、産業用ロボット、レーダー設備などを導入するという。10月には設備を導入し、来年3月には本格生産に入る見通し。
指定法人制度を活用すると、機械・装置等取得価額の最大40%の特別償却、または最大12%の税額控除を受けることができる。指定書交付式に出席した尾越社長は「大きな投資になるが、進む軽量化、低燃費化への対応は喫緊の課題だった。特区や北九州市の制度(助成金)により、設備投資の負担を軽減できるのは大変ありがたい」と話している。

2018年5月8日発行