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24年1月開業目指し病院、高齢者施設などを建設 桜十字とJR九州
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週刊経済2021年11月23日発行
簀子小跡約8560㎡を開発
医療・介護事業の桜十字グループ(熊本市南区)とJR九州グループ(福岡市博多区)は、2024年1月の開業を目指し、病院、高齢者施設、体育館などの複合施設を整備する「簀子小学校跡地活用事業」(同市中央区大手門3丁目)の工事に着手した。 同事業は、2014年4月の統廃合で閉校となった「福岡市立簀子小学校」跡地、約8560㎡の活用について、福岡市と事業契約を結んだ両グループを事業主とする複数の企業団が、「地域を支える場所、再び。ーRe すのこー」を事業方針に、地域の賑わいや魅力づくり、災害対策、安全安心の拠点作りを進めるもの。
街区名称は「りすのこスクエア」。敷地には北東側に桜十字グループが運営する慢性期・回復期病床と外来、デイケアが入る「桜十字大手門病院」(100床)と、介護付有料老人ホーム「ホスピタルメント大濠公園」(65室)で構成する病院棟(9階建て、延べ床面積約1万1500㎡)を、北西側にはJR九州グループが運営する自立型有料老人ホーム「SJR大手門」(168室)とテナント、多目的室で構成する高齢者施設棟(13階建て、延べ床面積約1万3500㎡)を建設する。また西側には体育館(3階建て、約1200㎡)、中央には全面天然芝の広場(約3千㎡)を整備し、地域行事やサークル活動としての活用はもちろん、避難所としての機能も持たせ、病院との連携で避難生活を迅速に支援できる体制を敷く。
11月12日には現地で安全祈願祭を実施。来賓として出席した高島宗一郎福岡市長は、「医療と福祉が連携した街づくりを進めていくことで、人生100年時代を見据え様々なプロジェクトに取り組む市の戦略に貢献してもらえると期待している」とあいさつ。また事業主の西川朋希桜十字グループ代表は「熊本地震の経験を生かした災害に強い街づくりを目指す。事業者に選んでもらった以上、しっかりとプロジェクトを遂行し、皆様の期待に応えていきたい」、青柳俊彦JR九州社長は「歴史ある小学校の跡地活用。地域住民の皆さんの想いをしっかりと受け止め、愛される街づくり、安心・安全な街づくりの実現に努力したい」とそれぞれ抱負を語った。