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23年度売上高は前年比21・1%増の1345億円 JR博多シティ
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週刊経済2024年4月24日発行号
2011年の開業以来過去最高
㈱JR博多シティ(福岡市博多区博多駅中央街、前田勇人社長)は4月11日、2023年度の概況報告会を開き、営業概況を発表した。8施設(アミュプラザ博多・アミュエスト・博多デイトス・デイトスアネックス・コンコース・JRJP博多ビル・JR博多駅構内・博多阪急)の合計売上高は前年比21・1%増の1345億円で、コロナ禍前のピークだった18年度比で12・3%増。2011年の開業以来過去最高を更新した。
内訳は、JR博多シティが運営する7施設の合計売上高が前年比19・3%増の722億円で、18年度比では6・0%増。博多阪急の売上高が23・3%増の623億円。18年度比では20・8%増で、博多阪急単体でも過去最高となった。JR博多シティの運営施設では23年度、デイトスアネックスが改装のため7カ月間休業していたこと、働き方改革で休館日増加や営業時間短縮に取り組んだことなど営業日が減る要因があったが、昨年10月に導入したJR九州のポイントサービス「JRキューポ」関連のキャンペーンや、食物販ゾーン「いっぴん西通り」開業などが来館動機拡大につながったほか、国内外の旅行需要回復で特に下期の来館客数が好調に推移。飲食・土産店舗が売り上げをけん引した。好調な業績を弾みに、前田社長は「24年度は持続的な成長に向けた〝攻め〟の経営を行う1年にしたい」と話しており、天神地区の再開発などの動きを見据えて、MDの見直しやフロアの改装等も検討しているという。
一方で、アミュプラザ博多・アミュエスト・博多デイトス・博多阪急の合計入館者数は、18年度を4・3%下回る6918万人で、コロナ禍前に届かなかった。前田社長は「特に上期の集客が課題」と認識し「福岡市の人口も増えており、若い世代をもっと取り込めれば、まだまだポテンシャルはある。Z世代をターゲットとするイベントなども強化していきたい」と話した。