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23億円投じ大牟田市の工場を増強 三井金属鉱業 生産能力を2・3倍の月産25トンに
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非鉄金属メーカーの三井金属鉱業株式会社(東京都品川区大崎1丁目、西田計治社長)は12月15日、スマートフォンなどのモバイル機器に使われる材料「高純度五酸化タンタル」を生産している三池レアメタル工場(大牟田市唐船)の生産能力を増強すると発表した。投資額は23億円で、完成予定は2017年8月。
高純度五酸化タンタルはSAWフィルター(特定の周波数の電気信号を取り出す機能を持つ電子部品)で使用されるLT(タンタル酸リチウム)単結晶の原料。近年スマートフォンなどのモバイル機器の需要が増加していることに加え、データ通信の高速化・大容量化に伴い、1台当たりに搭載されるSAWフィルターの個数も増加傾向にあることから増強を決めた。生産能力は従来の2・3倍の月産25トンになる。同社では「安定した品質と十分な供給体制を構築する」と話している。
同社は1950年5月設立。資本金421億2946万円。2016年3月期連結売上高は4505億5300万円。連結従業員数1万1132人。