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22年秋稼働へ粕屋町に大型物流センター 熊本の大福物流
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敷地約13万㎡を取得
一般貨物自動車運送業の㈱大福物流(熊本県甲佐町、木村嘉宏社長)は、糟屋郡粕屋町に大型の物流センターを建設する。来年春に着工し、2022年秋の稼働を目指す。総事業費は100~120億円を見込む。
場所は同町江辻、福岡インターから車で西側に約5分地点。13万1千㎡の敷地を昨年、㈱フランソア(糟屋郡新宮町)から取得した。計画では敷地内の6万6千㎡に2階建ての物流センターを建設。約7割を同社の取引先である食品関係およびグループ各社における取引先の荷主数社が、共同配送センターや小売店への配送拠点として利用する。24時間365日の稼働体制で、常温・チルド・冷凍の3温度帯に対応した物流センターになるという。また、業務の効率化を目的に福岡県内における大福物流のグループ会社の営業所を同地へ移転、集約する計画。稼働後は常時15人程度の管理スタッフを同センターの運営で配置する。大福物流は現在福岡県内に6カ所の事業所を有しているが、すべて他社の物流施設内などに入居している。今回新設する物流センターは、同県内で初めて自社所有地に建設するもので、建物には「大福物流」の看板を設け、同県内での対外的な認知度向上を目指す広告塔としての役割を担っていきたい考え。
藤田章会長は「福岡市に隣接し、高速インターや博多港にも近いなど、物流拠点の開発地としては最良の場所に福岡最大級の物流センターを建設する。当センターの稼働を機に、売上の約4割を占め中長期的に事業の重要エリアと捉えている福岡でのシェア拡大へ弾みを付けたい」と話している。
大福物流は1990年設立。子会社に㈱サンエックス、㈱物流春日、江富運輸㈱がある。九州一円に営業拠点を持っており、2020年4月期のグループ売上高は73億円。グループの従業員は準社員、派遣社員、パート含め約1200人。
2020年8月25日発行