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22年度上半期九州地区創業融資は59億円 日本公庫福岡支店


週刊経済2022年12月6日発行

県内創業融資額は26億円

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、浜晋治支店長)国民生活事業は11月25日、九州7件における2022年度上半期創業融資実績で、実績件数が前年同期比184件(11・2%)減の1452件、融資額が同15・3%減の59億円となったことを明らかにした。融資件数および融資額の減少は2期連続。
融資件数の内訳は、「創業前」が前年同期比55件(6・4%)増の912件と2期連続で増加したものの、「創業後1年以内」が同239件減(30・7%)の540件と2期連続で減少した。コロナ禍の影響で資金需要が急増した20年度と比較して、今年度上期は特に女性向け「創業前」融資実績が20年度実績(677件)を上回っており、「若年女性を中心に、創業を働き方の選択肢の1つとして捉える動きが活発化している」(福岡創業支援センター)とみている。また、「創業後」では前期に引き続き、融資ニーズに落ち着き感が生じている。
創業前の男女年代別では、30歳代男性が258件と最も多く、次いで40歳代男性が212件、30歳代女性103件、40歳代女性81件、50歳代男性80件の順となっている。また、創業前融資業種別内訳では、サービス業(理美容業など)が前期比13・4%増の279件、飲食店・宿泊業が同28・6%増の180件、小売業が同4・3%減の132件、医療・福祉が同7・7%増の126件。
なお、福岡県内における創業融資実績は、実績件数が前年同期比132件減の661件、融資額は同23・4%減の26億円となった。融資件数の内訳は、「創業前」が前年同期比23件減の384件、「創業後1年以内」が同109件減の277件。
創業前の県内男女年代別では、30歳代男性が113件と最も多く、次いで40歳代男性が100件、20歳代以下男性が33件、50歳代男性および30歳代・40歳代女性がそれぞれ32件の順となっている。