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22億円をかけ東区蒲田1丁目に物流倉庫 佐賀のツカサ九州


本社機能も移転へ

総合物流業の㈱ツカサ(静岡県)の傘下で、運送や倉庫業の㈱ツカサ九州(佐賀県三養基郡、久米幸三郎社長)は22億円を投じ、福岡市東区蒲田1丁目に物流倉庫を建設している。完成は来年3月、稼働は年4月。
同社は大手飲料メーカーから請負し、糟屋郡久山町の本社営業所兼賃借倉庫(6600㎡)や、佐賀県三養基郡上峰町の自社倉庫(3960㎡)など3拠点で清涼飲料水や兵庫のコーヒーメーカーの加工粉末商品、栄養補助食品の荷捌き・保管、九州内の納付先への輸送を手掛けている。福岡市内の新拠点に集約し、飲料メーカーのグループ会社が持つトラック予約受付システム導入するなど物流の効率化を目指していく。また、集約と同時に本社機能も同所に移転する予定。
新拠点の名称は「ツカサ九州 蒲田物流センター」。場所は通称・県道21号福岡直方線沿い、「蒲田西」交差点周辺。敷地面積1万7490㎡。鉄骨造の2階建てで、延べ床面積約1万6400㎡、現在の2・5倍にあたる約50万ケースの保管が可能となる。また入荷時のピッキングや出荷時の作業では、敷地内にある本社事務所の常駐スタッフがiPadを使用し、電子機器を持った構内スタッフに作業指示を送るなど業務効率化の一環で積極的にIT推進を図る計画。久米社長は「運送業界の輸送体制や倉庫業の効率化を目指しつつ、業界全体の底上げの一助になればいい」と話している。
同社は2017年1月設立。資本金1000万円。従業員50人。19年7月期の売上高は約6億円。売上高比率は約40%が貨物自動車運送事業、約60%が倉庫業。
久米社長は佐賀県鹿島市出身。1950年12月11生まれの68歳。成蹊大学経済学部卒。楽器や音響機器メーカーのヤマハ㈱(静岡県)に入社後、代理店への国内営業や海外営業部、同メーカーの台湾やシンガポール、中国、インドの現地法人の初代社長を経て、2016年にツカサに顧問として入社。趣味はゴルフ。

20191119日発行