２１億円投じて佐賀工場の製造ライン増設　マルタイ

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週刊経済2024年5月22日発行号

主力製品「棒ラーメン」の生産能力を１割増強へ

麺類、調味料、菓子製造の㈱マルタイ（福岡市西区今宿青木、川島英広社長）は５月９日、佐賀工場（佐賀県唐津市）に製造ラインを増設し、主力製品「棒ラーメン」の生産能力を１割引き上げると発表した。概算投資額は２１億円。
棒ラーメンは現在、佐賀工場１ラインと北波多工場（同市）１ラインの２工場２ライン体制で製造。北波多工場が完成から５８年が経過し老朽化しており、２工場体制の効率化を図る狙い。佐賀工場内に生産能力が北波多工場の約１・２倍（１日当たり１３・２万食）となる製造ラインを１つ増設。既存ラインと合計で日産２６・４万食になる。稼働開始予定は２６年７月で、今年度から検討を進めていく。

主力製品の販売好調で増収増益

また同社の２０２４年３月期決算（単体）は売上高が前期比７・３％増の８９億４４００万円、経常利益が１９・９％増の４億１９００万円で増収増益だった。
売上面は主力製品の棒ラーメン、カップめんの販売が好調に推移。製品仕入高および製造経費の低減などにより、利益面も大幅増益となった。営業利益は１９％増の３億５７００万円、当期純利益は２３・４％増の２億８２００万円。
今期は売上高が前期比０・６％増の９０億円、営業利益が０・６％増の３億６千万円、経常利益が０・１％増の４億２千万円、当期純利益が２・８％増の２億９千万円を見込んでいる。