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こども病院跡地の事業者公募開始 福岡市


週刊経済2022年8月2日発行

移転から8年、約1・7ha

福岡市は7月20日、中央区唐人町のこども病院跡地活用に向けた事業者公募を開始した。
こども病院は2014年にアイランドシティへ新築移転しており、08年に策定した新病院基本構想の中では、「新病院建設の費用に充てるため売却する」という方針が示されていたが、移転から約8年、旧病院跡地では具体的な整備に向けた動きが見られなかった。今年3月に「こども病院跡地活用方針」を策定し、事業者に売却した上で跡地活用を進める方針が改めて固まった。場所は中央区唐人町2丁目、地下鉄唐人町駅から徒歩数分の距離で、敷地面積は約1・7ha。選定方式は総合評価公募型プロポーザル方式。提案の要件は大きく二つ、まず「地域の魅力や市民の暮らしの質を高める機能」として、医療福祉施設、健康づくりに資する施設、教育施設、子ども・子育て支援に関する施設、交流施設・空間のうち、いずれか一つを導入することが要件となる。住宅を提案する場合は、総戸数が250戸までとする。二つ目の要件は脱炭素社会実現に資する機能で、施設の省エネ性能や再エネ発電設備などが求められる。
今後のスケジュールは、参加資格書類の受付締切は10月7日、提案書の受付締切は12月2日。優先交渉者の決定は来年1月を予定している。