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2021年の輸送人員、前年を下回る 九州運輸局


週刊経済2022年2月1日発行

入国者数も過去最低に

九州運輸局は1月25日、2021年の新型コロナによる九州の交通事業者への影響を取りまとめ、年間輸送人員は20年の実績を下回っていることが分かった。
20年はコロナ禍前の19年(約3200万人)と比較し、輸送人員は27・6%減、運送収入は26・6%減と大幅な減少が見られていたが、21年は2019年比で輸送人員は28・3%減とさらに悪化。一方、運送収入は19年(約50億円)比で2020年は26・6%減、21年は同25・6%減と僅かに改善した。輸送モード別では、高速バス、貸し切りバスがコロナ禍前の約半分の輸送人員に落ち込んでいるほか、タクシーも同4割減と厳しさを増している。一方、秋以降の修学旅行の再開などもあり、12月の輸送人員では、貸し切りバスが19年比で約4%減まで回復するなど、改善の動きが見られている。宿泊施設の稼働指数も12月は60・8となり、19年12月の45・3を上回るなど、コロナ禍以降で最も高い稼働状況となっている。
また、九州への外国人入国者数は速報値で6119人となり、年始は影響が薄かった昨年の約40万人を大きく下回り、過去最低を更新した。2019年の入国者数は約422万人。