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20億円をかけ本社近くに新物流センター 正晃


来年8月から本格稼働

総合試薬ディーラー最大手・正晃㈱(福岡市東区松島3丁目、印正哉社長)は、12月から同区多の津1丁目に2階建て物流センターを建設する。総事業費は約20億円。来年夏の完成後、8月からの本格稼働を予定している。
名称は「正晃物流センター(仮称)」。場所は本社に近い福岡流通センター内の「多の津1丁目交差点」の東側、㈱サカタのタネ九州支店跡地で、昨年用地と倉庫を取得。当初は建物を改装して物流施設に転用する計画だったが、取扱品目が多岐にわたり温度管理が必要な薬品などが多いことから新施設の建設に踏み切った。現在、既存施設の取り壊しを進めており、12月の着工を予定している。敷地面積は4680㎡、延べ床面積は約4000㎡。主に大学や企業の研究機関、医療機関向けの一般試薬や臨床検査薬等の物流施設として冷凍、冷蔵、定温の保管スペースを備えるとともに、コンピュータ管理による自動搬出入システムを導入。また近年多発する自然災害に備え免震設備や非常用予備電源を設置するなど、商品の品質管理・配送の効率化を図る。これまで一部で物流センターの役割を担ってきた本社倉庫は、福岡営業所の倉庫として活用する。
同社では新センターを山口営業所から沖縄営業所まで九州一円の営業エリアをカバーするハブ(中枢)倉庫と位置付けており、印正哉社長は「新たな物流施設を機に商品の管理体制も充実していきたい」と話している。

2018年10月16日発行