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2月期連結売上は約4791億円で過去最高 安川電機


週刊経済2022年4月19日発行

営業利益は約2倍の約529億円

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩社長)は4月8日、2022年2月期連結決算で売上収益が前年同期比22・9%増の4790億8200万円で過去最高を達成。営業利益は同94・5%増の528億6千万円となったことを明らかにした。
新型コロナ禍からの正常化がグローバルに進み、製造業全般で生産の高度化および自動化を目的とした設備投資が拡大。特に、半導体・電子部品市場がグローバルな拡大を続け、自動車市場におけるEV(電気自動車)化やリチウムイオン電池関連などの設備投資が加速した。また、中国では第5世代移動通信システム(5G)や新エネルギーなどのニューインフラ投資が継続するなど、グローバル需要が高い水準で推移したことが影響した。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比29・1%増の2272億6千万円、営業利益が同55・3%増の381億6100万円。ロボットの売上収益が同28・1%増の1786億7千万円、営業利益が同149・7%増の172億4800万円。システムエンジニアリングの売上収益が同3%増の522億6500万円、営業利益が同31億5700万円増の21億2600万円といずれも大幅に増加している。また、仕向先の売上収益別構成比は中国が30%でトップ。次いで国内が23%、ヨーロッパが21%、アメリカが14%、中国を除くアジアが12%となっている。
2022年度通期見通しはロボットなど需要環境が高水準に継続することを想定しており、売上収益が前年同期比9・6%増の5250億円、営業利益は同36・2%増の720億円、当期利益は同36・9%増の525億円を見込んでいる。