NEWS

  • 地域

2月の市内オフィス空室率は5・59%  三幸エステート調べ    97年9月以来の水準に


 賃貸オフィス仲介の三幸エステート株式会社(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、2月の市内オフィス空室率は前月比0・26ポイント減の5・59%で、6カ月連続の低下となった。1997年9月以来の水準に達した。
 規模別では、基準階貸付面積が200坪以上の大規模ビルが前月から0・4ポイント減の3・2%、100坪以上200坪未満の大型ビルが0・2ポイント減の5・9%、50坪以上100坪未満の中型ビルは0・1ポイント減の9・1%だった。主要エリア別では、博多駅前が前月から0・5ポイント減の5・3%、呉服町が同0・5ポイント減の5・1%、天神が0・1ポイント減の6・0%。主要3エリアすべてで空室率が低下し、駅前、呉服町は2000年以降の最低値を更新した。募集賃料は前月から17円低下し、坪当たり1万401円となった。新築・築浅ビルでは賃料引き上げの動きが広がる一方、築年数の経過したビルや周辺部では、依然として賃料を引き上げにくい状況が続いている。
 同社では「100坪を超える大口需要だけでなく、比較的小口の増床需要も拡大しており、築浅ビルでの品薄感が極めて強い。4月完成予定の『JRJP博多ビル』では順調なテナント誘致に加えて、完成後に生じる二次空室へも、すでに強い引き合いが集まっている」と分析している。