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19階建て延べ床面積約2万㎡の複合高層ビルに ヒューリック


週刊経済2021年10月19日発行

高さ92メートル、24年9月完成予定

不動産大手のヒューリック㈱(東京都中央区日本橋大伝馬町、吉留学社長)は10月1日、福岡市中央区天神2丁目で計画中の「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」の概要を発表した。

福岡市によるオフィスビルの建替え誘導施策「天神ビッグバン」で、デザイン性に優れたビルなどへのインセンティブを付与する「天神ビッグバンボーナス」の認定を受け、発表した。敷地面積は約1450㎡。地上19階、地下3階建てで延べ床面積は約2万700㎡。建物の高さは約92メートル。フロア構成は地下2階から地上2階までを商業施設、3階から8階までをオフィス、9階から19階までがホテル。建物のコンセプトを「THE GATE」とし、建築デザインはホテル、オフィス、商業の三用途別に照明で表出することで印象的な景観を生み出し、外壁パネルには帯状に幾何学的に異なる模様が連ねるパターンを設け、低層部、中層部に植栽を設ける。また、ビルに面する明治通りとメルヘン通りとの交差部、地下鉄天神駅コンコースに近い箇所には立体広場を設けるほか、太陽光発電設備を設置するなど環境負荷軽減にも取り組む。また、市が進める「感染症対応シティ」に対応するため、オフィスへの自然換気システム導入や空中階への庭園設置、人通りの多い場所に非接触検温センターを設置する。現在、地下の解体工事を進めており、来年以降の着工、2024年9月の完成を目指す。

同社では「本計画は天神ビッグバンを推進するとともに、天神明治通り地区で進められているまちづくりに貢献できるものと考えている」としている。