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19年9月の入国者数は前年同月比36%減 九州運輸局
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韓国からの入国者数73・5%減が影響
九州運輸局(岩月理浩局長)が発表した2019年9月の九州を訪れた外国人入国者数(クルーズを含む確定値)は、前年同月比36%減の26万9772人だった。
台湾、香港、アセアン市場は堅調に推移した一方、韓国からの入国者数が前年同月比73・5%減と大幅に減少したことが影響した。うち通常入国者数は同43・8%減の16万1164人、クルーズ上陸は同19・6%減の10万8608人。国・地域別では中国がトップ。前年同月比17・1%減となったものの、個人旅行を中心とした通常入国者数は同2・1%増の2万7047人と9月単月で過去最高だったことが入国者数を押し上げた。クルーズ船による入国は20・9%減の10万5728人と前年実績を割り込む状況が続いている。前年同月比73・5%減となった韓国の入国者数は4万8540人。日韓関係の悪化で多数の訪日旅行のキャンセルが発生、7月から続いている新規予約減少の影響が現れた。8月中旬以降、対馬—プサン間における日韓定期航路や九州各地と韓国を結ぶ航空路線で運休や減便が相次いでおり、10月以降も大幅な減少が続くものとされている。
一方、9月としては過去最高を更新したのは台湾と香港。台湾は同12・8%増の3万3993人。18年10月に就航したスターフライヤーの北九州—台北線、19年6月から運航した長崎—台北線が好調だったほか、佐世保港にクルーズ船の入港があったことなどが増加した。香港は同15・8%増の2万3348人。宮崎—香港線の運休による影響があったものの、LCCの香港エクスプレスが19年1月に長崎—香港線を新規就航、7月には熊本—香港線を運航再開・増便したことで増加した。そのほか、アセアン地域からの入国者数は前年同月比57・2%増の1万6664人。欧米豪からの入国者数は同17・1%減の1万2130人。18年9月の北米、オセアニアでクルーズ船の入国者数が多く、その反動で減少したものとみられている。
2020年1月7日発行