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19億円かけ粕屋町に新製品の研究開発施設を建設 リックス


週刊経済2023年1月11日発行(合併号)

3月着工、来年6月末完成

福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(安井卓社長)は、総事業費約19億5千万円をかけて粕屋郡粕屋町大字仲原に新製品の研究、開発のための施設を建設する。着工は3月1日で、完成は2024年6月末。
流体制御技術を軸とした新製品の研究・開発を進める施設で、場所は県道24号福岡東環状線・貝田交差点近くの「日新メタル仲原鋼材センター」の隣接地。敷地面積は2341㎡。建屋は4階建てで、延べ床面積は3802㎡。1階は組立室。2階は実験室、計測室、クリーンルーム、ドライルーム、倉庫。3階は技術開発室とデジタル設計室。4階は研究会議室、応接室、カフェテリア、屋上広場。名称は「リックス協創センター」。同社はカーボンニュートラルの達成を目指しており、同センター屋上には太陽光発電装置を設置し、省エネ効果の高い建材や機器などを採用。従来の建物で必要なエネルギー消費量の75%以上の削減を図る。
同社は「メーカー商社」としてオリジナルのロータリージョイントや洗浄装置などを製造し、「顧客密着営業」ともに2つのビジネスモデルを事業の柱にしている。中期経営計画ではキーワードに「協創」を掲げてグループ内外で協力して製品開発に取り組み、オリジナル品比率の向上を目指している。このため既存製品については従来通り自社工場内の技術開発センターで開発を進める一方で、協創センターは離れた場所に建設。既存製品にとらわれず、次の柱となる新製品、新商品、新サービスの開発を推進する考え。