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19・5億円投じ開業以来最大規模の店舗改装 博多阪急


婦人ゾーン中心に、ギフトや化粧品を強化

㈱阪急阪神百貨店が運営するJR博多シティ内の百貨店、博多阪急(福岡市博多区博多駅中央街、並松誠取締役常務執行役員店長)は今秋冬、約19億5000万円を投じ、婦人ファッションカテゴリーのさらなる高感度化や上質化を軸にした、2011年3月の開業以来最大規模の店舗再編改装を実施する。

開業から7年目を迎え、福岡市の人口増加や消費の成熟化に加え、博多駅地区には新商業施設KITTE博多が昨年オープンし、訪日外国人観光客も開業年から約10倍(6・6万人、26億円)となるなど、取り巻く環境の変化を踏まえて、新たな第2ステージと位置付け大改装するもの。ターミナル立地として期待される役割を見つめ直し、生活歳時記のギフト、出産や入学・卒業などのライフステージ、地元の食文化や体験、体感、学びの情報発信などで培った定評に加えて、「大切な人へのプレゼント」、「自分へのご褒美」、「クリスマスギフト」、「ブライダル」など華やかな“ハレ”のマーケットへの対応を充実し、『ハレ型エンターテインメントストア』として、地下鉄七隈線が博多駅に延伸予定の2020年度には売上高500億円達成を目指す。

今回は1階、3階、4階、8階の婦人ファッションゾーンを中心に改装。1階のインターナショナルブティックを拡充し、1・3階の2フロアで展開。3階には1階からアクセサリー売り場を移設し、インターナショナルジュエリーとウォッチを新設。ブライダルリングの品揃えをさらに充実させると共に、家族同士などで贈り合う「絆ジュエリー」を提案していく。4階は「おしゃれな博多OL」に加え、「おしゃれ子育てママ」をターゲットにオフィススタイル、オフスタイル、ドレスアップスタイルといったシーン別の装いを提案するゾーンに再編する。婦人靴売り場もインポートブランドを導入し上質高感度化を図る方針。8階は専門性の高いコスメブランド、美容施術メニューを充実させ、1階に次ぐ第2の化粧品売り場を構築する。すでに7月上旬に改装に着手しており、11月下旬に完了予定。計画では8月上旬から化粧品、婦人靴を順次オープンし、9月下旬に3階、4階婦人ファッションをリニューアル、11月下旬に1階、3階インターナショナルブティック、ジュエリーをオープン予定。新規導入ブランドは、今後順次発表する。

同店では昨年3月にM3階を「ウォッチワールド」に、今年3月に2階を「メンズクリエーターズワールド」に改装するなど毎シーズン売り場を手直しし、売上高は開業以来連続して増収を達成し、開業年に比べ約2割増の444億円に達している。

2017年8月8日発行