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18年度売上高は4・9%増の1185億円 JR博多シティ


開業以来7年連続で過去最高を更新

㈱JR博多シティ(福岡市博多区博多駅中央街、渡邊晴一朗社長)は4月4日、2018(平成30)年度の業績を発表、全館の売上高は前年比4・9%増の1185億円で11年3月の開業以来7年連続で過去最高を更新した。
全館はアミュプラザ博多、博多阪急、博多デイトスなど7施設。開業後初めての休館日による営業日数1日減、約30店舗の改装休があったものの、JQカード向けの顧客施策による衣料品、化粧品などの物販が好調だったことに加え、博多阪急と連携した営業施策、駅前広場やホールなどによる集客イベント、インバウンドの売り上げが前年比25・8%増と好調だったことから、売上高で過去最高を更新した。施設別の売上高はアミュプラザ博多が1・5%増の416億円、アミュエスト、博多デイトス、デイトスアネックス、コンコースが2・7%増の227億円、JRJP博多ビルが3・2%増の26億円。博多阪急は8・9%増の約516億円だった。
一方、アミュプラザ博多、博多阪急、アミュエスト、博多デイトスの4施設合計の入館者数は前年比0・2%増の7257万人で4年連続の過去最高となった。内訳はアミュプラザ博多と博多阪急が0・1%増の5226万人で、1日の平均入館者数は約14万人(平日約12万人、土日祝日は約19万人)。アミュエスト・博多デイトスは0・6%増の2031万人で、1日の平均入館者数は約5万人だった。亀梨和也さんやKAT-TUNといったタレントを起用した宣伝広告で新規顧客獲得に成功したことや駅前広場やホールを活用した大型集客イベントの実施などが集客に集客に大きく寄与したという。
渡邊社長は「全国的にeコマースとの競争でリアル店舗が苦戦している中、博多は好調だった」とした上で、「休館日や営業時間の短縮があったものの、物販を中心に前年の売上高を上回り、7年連続で売上高過去最高を更新した」と話している。

飲食ゾーン「くうてん」など大幅リニューアル

また、同社では9階と10階に展開している飲食ゾーン「くうてん」を今春と秋にかけて大幅リニューアルする。開業以来初の大幅改装。
「グランド&ファインカジュアル」をキーワードに、8年間で蓄積してきた上質感に、カジュアル感を加えた飲食ゾーンへの転換を図る。同フロアのリニューアルは春と夏、秋にかけての2回。第1弾として新たにオープンするのは、東京・銀座の鉄板焼「天」、恵比寿の串揚げ「串亭」など九州初出店の6店、地元九州の水炊き専門店「濱田屋」やとんかつ専門店の「黒かつ亭」、ニューヨークタイムズの「世界の人気レストラン10店」にも選ばれた台湾の「鼎泰豊(ディンタイフォン)」など計10店が軒を連ね、4月25日から27日、5月30日にオープンする。また、7月下旬から9月下旬にかけてのリニューアルでは、タイ料理やオイスターバー、ガレット料理(フランス北西部の郷土料理)など新業態を含む4店舗をオープン、観光客や買い物客をはじめ、駅周辺で働くオフィスワーカーからの幅広い利用を目指す。
また、今回のリニューアルではアミュプラザ博多6階に入る無印良品が4月19日に増床リニューアルするほか、博多デイトスやコンコースなど計21店舗のカフェやスイーツ店を新たにオープンする。

2019年4月16日発行