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18億円をかけ佐賀市に日帰りの温泉施設 最所産業
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週刊経済2022年3月1日発行
利用者数は年間30万人を見込む
ガソリンスタンド運営や車検サービス、温浴事業などを手掛ける最所産業㈱(福岡市久留米市合川町、最所美博社長)は4月下旬をめどに、佐賀市神園6丁目に日帰りの温泉施設を開業する。事業費は18億円。
同社は久留米市と北九州市八幡西区の2カ所で温浴施設を運営しており、3カ所目となる。名称は「源泉掛け流し温泉 佐賀の湯処 KOMOREBI(こもれび)」。場所は昭和橋通りのファミリーマート佐賀神園店そば。同県小城市から借地利用する。施設は鉄骨造の平屋建てで床面積は2100㎡。源泉掛け流しの男女別大浴場に加え、炭酸泉や電気風呂、腰掛け湯を設ける。露天エリアには岩風呂やつぼ湯、水風呂ほか、佐賀市内では珍しい家族風呂も設置する。また、国内最大規模のフィンランド式サウナ(約66㎡)には男湯4台、女湯2台のストーブを置く。平日の利用料金は900円、週末は1千円程度を想定。渡り廊下でつながる別棟(約170㎡)では和・洋・中華料理を提供するレストラン(約50席)・テイクアウト専門のカフェも併設することで入浴前後の飲食需要を取り込む考え。駐車場は約200台分を整備する。開業後は、最所産業が設立した現地法人が運営に携わる。同社では「天然温泉を楽しんでほしい。年間の利用者数は30万人を見込む」と話している。
同社は1952年5月創業。資本金1千万円。従業員163人。