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17年度の年間生産台数は前年並の49万3000台に 日産自動車九州


輸出向けがけん引

日産自動車九州㈱(苅田町新浜町、荒井孝文社長)の2017(平成29)年度の年間生産台数は、前年並の49万3000台だった。
昨年9月に発覚した新車の無資格検査問題で下期に入り、一時的に生産がストップしたものの、2月から生産を再開し、前年並の水準まで引き上げたという。車種別ではSUVの「エクストレイル」が17万5000台、輸出専用のSUV「ローグ」が10万6000台、「ローグスポーツ」が11万8000台とSUVが生産をけん引、国内のミニバン市場で人気を集めた「セレナ」は9万1000台、中型セダンの「ティアナ」は3000台だった。
仕向け地先別では北米が45・5%、欧州が14・4%、その他の地域が10・7%と全体の約7割が輸出を占めた。今年度の生産見通しは公表していないが、下期以降、前年を上回る台数は確保できる見通しという。
同社は11年10月に日産自動車の生産子会社として設立。従業員数は約4400人で、生産能力は53万台。日産自動車グループでは国内最大の生産拠点。

2018年7月31日発行