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17年平均賃金は1・9%増の32万2310円 福岡県の賃金事情


県労働政策課まとめ

県労働政策課がまとめた福岡県の賃金事情によると、2017年7月1カ月間の県内常用労働者の平均賃金は前年同月比1・9%増(6274円増)の32万2310円となった。

毎年7月の1カ月間の平均賃金を調べたもので、賃金のうち家族手当、通勤手当などの諸手当を含む基準内賃金は、同2・1%増の28万400円。時間外勤務などの基準外賃金は、同0・9%増の4万1910円。勤続年数は11・9年で前年に比べ0・7年長くなり、平均年齢は40・7歳で0・3歳上がった。

規模別では、従業員300人以上の大企業が同0・6%減の33万9093円で、勤続年数は12・4年、平均年齢は39・7歳。中小企業が同5・9%増の28万3982円だった。勤続年数は10・8年で、平均年齢は43・0歳。規模別の賃金格差は5万5111円で、前年に比べ1万8334円縮まった。常用労働者については臨時や日雇労働者などの呼称にかかわらず、1日の所定労働時間が正社員と変わらず、調査月前2カ月にそれぞれ18日以上雇われている従業員を含んでいる。ただし、役員や役付手当などの支給を受ける管理監督の地位にある労働者と医師、教授(准教授含む)は除いた。

また、17年4月採用の大卒初任給は同2・6%増の19万3111円(5048円増)。短大・高専卒は3%増の17万5518円(5198円増)で、高卒は1・0%増の16万290円(1718円増)となった。同調査は、常用従業員30人以上の任意抽出した県内1200の民間事業所を対象とし、有効回答554事業所のデータを集計。賃金のほかにも労働時間、週休制、パート労働者の実態などをまとめている。なお、前期比は前年統計と単純比較したもの。

2018年2月20日発行